★ グレゴリオ暦の問題点(3)


 また、グレゴリオ暦はそれほど美しくないことに気もがつきます。一年は12ヶ月に分けられていますが、ひと月は28日〜31日と不揃いになっています。2月が28日しかない理由を調べると、7月(July)の由来で、ユリウス暦を制定したジュリアス・シーザーと8月(August)の由来の初代ローマ皇帝アウグストゥスという権力者の栄光により、(31日の月を増やすために)その昔は年末に当たっていた2月の日数が調整されたというのは誤った通説として現在では否定されているようですが、JulyとAugustの由来は権力者の名前にちなむものだということです
自然のリズムなんて関係ない暦であることが分かりますね。

 本来、自然のリズムと同期していたはずの暦ですが、グレゴリオ暦を使うわたしたちは、むしろ自然のリズムを実感できなくなっているようです。あなたは、今日のお月さまが何番目の月齢で、どのあたりに見えるか(または見えないか)、この季節にどんな星空が見えるか意識できていますか?

 人間だけの人工的なリズムに従った意識は、進歩の名の下に、ひたすら拡大を追求し、「時は金なり」の精神の下に、時間を管理し、切り刻んで、必要ないとも思えるほどの速さを追求し、信じられないほどの繁栄を謳歌していますが、それは、地球環境の大きなダメージの上に成り立つものだし、競争・拡大こそ進化だということも誤った思い込みのようです。

 時間を分割する12:60という比率が科学の発達を促し、その影響下で意識が形成されたとすれば、12:60の比率に基づいているグレゴリオ暦や機械時計に従った生活こそ問題だといえるのではないでしょうか。


次へ  戻る  ホーム  メール