★ グレゴリオ暦の問題点(2)


 月の満ち欠けの周期は29日強で、一太陽年の間に約 12.4回満ち欠けすることになります。月の日数が30日で、一年が12ヶ月でも、近いからいいかぁ(^^;) なんてつい思ってしまう僕です。
そもそも円の角度が360°ということが、むしろ一年の日数である365の近似値なのでしょう。

(個人的な意見ですが)12:60の比率が先にあって、それで暦を分割したのではなく、一年を360日と考えたことから12:60という分割比を手にしたように思えます。

 アグエイアス夫妻によれば、12:60の比率で時間を分割したことにより、人類は宇宙や自然のリズムから離れ、人工的なリズムの中で生活するようになったのだそうです。

(これも個人的な意見ですが)科学的な態度・思考の発達に12:60の比率が深く関係していて、グレゴリオ暦の制定は、それが加速しはじめた時代を象徴しているようにも思えます。
15世紀末から16世紀にかけては、大航海時代(1,490年代以降)、宗教改革(1,540年代以降)といった技術、意識の変革の中で懐中時計の製作 (1,500 年) やグレゴリオ暦の制定 (1,582年)という12:60で時間を分割する仕組みが広がりを見せ、やがて、産業革命 (1,620 年代)、急速な経済の拡大と人口の増大へと続いてきたように思えます。

 いずれにしろ、自然のリズムから離れた人工的な比率に基づくテクノロジーの進歩は、精神の荒廃や環境破壊にまで結びついていることは確かなようです。


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